2020年10月に「ちてはこ菓子店」は初めての駅ナカ催事出店に臨みました。大和西大寺駅は近鉄奈良駅から電車で6分ほどのごく近場にありました。
私たちはまず自分たちの店がその駅ナカで催事出店をすることを近隣に住まれている人たちに知らせるために告知用のショップカードの制作をしました。
これまでも店舗の近隣で配布していたショップカードに催事出店での種力商品の案内と催事出店時期、出店場所を明記し、駅近隣の住居に一軒一軒ポスティングをして行きました。街を歩いているとどんな所にどんな人たちが住んでいるのかを深く知ることができました。パートナーと二人で4日間に分けて1,000枚のショップカードを配りました。
この後、毎月1,000枚のショップカードを作って催事の情報を載せ周辺のエリアにポスティングすることが日課になりました。もちろん催事場でもお客様に手配りすることが思った以上に効果があることがわかりました。とても地道な作業ですが周辺の商圏を知ることや客層を知る上でリアリティーのある情報を知る手段としてとても大切な作業になっています。
特に初めて催事出店をする土地勘のない場所を知る上でも重要な仕事です。
さて、初めての催事出店は思った以上の成績でした。
甘く見ていた私たちは商品の製造量が十分に足りるだろうと思っていたら4日目には在庫が底をついて、朝からタルトを焼いて、夕方には手持ちで現場に持ってゆくという綱渡りのような出店になりました。
特にマガジンハウスで準グランプリを取ったしまなみレモンとココナッツのタルトは飛ぶような売れ行きで、最後の二日間はショーケースの中は全てレモンなタルトの黄色の染まっていました。終わった時にはへとへとに疲れ果てていましたが、お客様と直接触れ合うことができ、催事の前半に来られたお客様が後半に戻ってこられるという状況で、後半になればなるほど売上が伸びるという嬉しい状況でした。
それまでの店舗での1ヶ月の売り上げを3日間で達成するという業績でした。
でも、これをどうやって続けて行くのか?それに、この仕事のやり方が私たちにとってどんな影響があるのか?まだまだ未知数の入り口に立ったばかりでした。