旬のいちじくを使った季節現定メニュー。いちじくの実を焼くことでフルーツのタルトにありがちな水っぽさを飛ばし、濃厚な旨味を引出して焼き上げました。その美味しさを味わってください。

季節限定のすももを使ったタルト。この季節だけの甘酸っぱい香りが焼き締めることで凝縮され、タルトの中に溢れています。タルトの優しい甘さと旬のフルーツの瑞々しいハーモニーをお楽しみください。

ぶどうの果汁溢れる味わいをタルトに閉じ込めたら、豊かな実りの至福の美味しさが誕生しました。果汁が染み出したタルト生地は芳醇な香りをまとい、果汁の甘さと心地良い酸味が経験したことのない美味しさを経験させてくれます。生命力溢れる旬の果実の実力をご堪能ください。

緑茶の甘みと深みは今や世界中の人たちに愛されています。またあずきを使用した餡も日本人なら嫌いな人はいないポピュラーな味。この二つをタルトにしたらため息をつくような懐かしくて新しい、鹿の子模様の味わいが産まれました。

甘くて大きいだけがイチゴじゃない。小粒でも酸味や香りが豊かなイチゴもある。生よりもお菓子に焼き込んだほうが美味しさを引き出せることもある。ちてはこ菓子店のイチゴは奈良県産の「古都華ことか」。焼き上げてひと口頬張ると力強い香りが一杯に広がります。誰かの評価だけを信じない。自分で探し出してこそ価値があるのです。

紅玉りんごは小さくて酸っぱい。育てるのも手がかかるし収穫出来るシーズンも他のリンゴよりも短いのです。なのにこんなにみんなに愛されているりんごはありません。その価値はオーブンで焼き込んでこそはじめて分かります。美しいルビーのような輝きを残して焼き上げました。ああ、今年もまた出会えたね。

小さな日本という大地に根付き、愛されてきた森の恵み。硬固な殻に包まれたその実を湯がき、その殻を一つ一つ剥きあげ、さらに実の上に残った渋皮を丁寧に取り除いてゆきます。全てを取ってしまわないで僅かに渋みが残るように甘く炊きあげる。その気の遠くなるような手間の先に極上の味わいが待っているのです。

オーナーパティシエの実家はかつてお惣菜屋を営んでいました。毎年年末になると家族総出でおせち料理を作り重箱に詰めます。その中で欠かせないのが「キンカンの甘煮」。美味しいと評判のその甘煮を父から受け継ぎタルトの中に閉じ込めました。もちろん美味しくないわけがない。お惣菜屋の遺伝子を受け継いだタルトを召し上がれ。