善積農園のリンゴづくりは、中央アルプスと南アルプスの二つの山麓に囲まれた長野県宮田村で行っています。
一九九九年の春、先代善積純子が大好きなリンゴ栽培へと踏み出しました。やがて二代目善積湖戯人・峰子夫婦が加わりました。最初のお客様は身内と近しい友人二十人ほど。そして「美味しかったよー!」と嬉しい声が届きました。お客様の小さな輪は少しずつ広がっていったのです。
二〇〇〇年から二十年以上、皆さんに満足していただけるものをお送りできるよう、改良を繰り返しながら毎日リンゴを作っています。
善積農園では、できる限り自然の営みに近づけるように、畑の雑草や刈り草を行い、米ヌカで畑ごと発酵を心がけ、自分たちで作れる発酵肥料を試しています。
化学的に合成された肥料だけでは永年作物を扱えるとは思っておらず、足りなくなった要素を補って毎年きっちりと収慢できるように心がけています。
植物にとりつく病気には果実を腐らせたり、葉を落としたり、幹や枝を徐々に弱らせ腐らせてしまうものなど様々なものがありますが、これらの病気の「菌」の九割以上はカビの仲間です。そのために果樹の栽培では殺菌剤の予防的散布が必須とされています。もちろん健康体の果樹には菌も取りつきにくいと考えています。その状態を目指して努力をしています。現状では必要最低限に薬を使うことはお許しください。
害虫のコントロールは必要で、葉や幹を害虫に食われて弱った木は病気に取りつかれやすく、防虫のために害虫のフェロモンを染み込ませたものを枝に結んで虫の繁殖の邪魔をする方法などを取り入れています。予防的に殺虫剤は使いません。 発生の少ない年は使わなくて済むのです。
お届けするリンゴは遅れた花や幼果を落とし、咲いた花の五十分の一まで間引いて残され、厳選され実った果実です。
今も当園では栽培方法の改善を続けています。ゆくゆくは無農薬を目指し、日々慎重に改良を積み重ねています。
リンゴ好きならではの鋭い目で一つ一つふるいにかけて、本当に美味しいものだけを皆様にお届けしています。
「安全・安心」にこだわりを持って、食べると元気になれるものをお届けしたい。だから、善積農園のリンゴは有機肥料を使用、低農薬。除草剤を使わず、さっと洗って皮ごとガブリとお召し上がりいただけます。
紅玉りんごのタルト
酸味は焼くと美しいルビー色の旨みへと変身する
紅玉りんごの価値はオーブンで焼き込んで初めてわかります。美しいルビーのような
輝きを残して焼き上げました。